図書の寄贈活動のご紹介 推薦図書(Phase3)
経験豊富な先生方に選定をお願いし、こどもたちの成長過程で、是非手にとって読んで欲しいと思う多様な図書を「Phase3」として新たに選んでいただきました。 「Phase1」、「Phase2」共々こどもたちに図書に触れ楽しんでもらえればと思います。なお、本の表装処理はこれまでどおり、川崎市の障害施設等へお願いするなど多様な形態での社会貢献も模索しております。こどもたちが多く集う場でご活用頂けますと幸いです。(当財団推薦図書の表紙に貼られている「白衣の人物シール」は、科学者でかつ絵本作家の故・かこさとし先生が親交のあった当財団理事長の藤嶋先生のために描いた「藤嶋先生シール」です)
- 「目指せ!科学者」シリーズ
- 「ヤングサイエンス選書」シリーズ
- 「開け!科学の扉」シリーズ
- 「新しい科学の世界へ」シリーズ
- 推薦図書(幼児向け)
- 推薦図書(Phase1)
- 推薦図書(Phase2)
- 推薦図書(Phase3)
真鍋真/著学研プラス/出版社
ISBN 978-4-05-205185-2
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
真鍋真博士による、魅力たっぷりの恐竜学。基礎知識から最新のマニアックな情報まで、なるほど納得のおもしろ話のオンパレード。数々の公演で真鍋真博士が子どもから受けた質問と回答も掲載する。
(読者からのお薦めポイント)
★陸上を1億6000万年間支配した恐竜!その魅力や不思議に迫るガイドブックです。これさえあれば、あなたも恐竜博士になれるかも。
講談社/出版社
ISBN 978-4-06-210952-9
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
勇気をくれる、元気になれる!今こそ出会ってほしい、101人の物語。
東山魁夷/絵,松本猛/文・構成,東山すみ/監修講談社/出版社
ISBN 978-4-06-217795-5
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
少年は、池のほとりで会ったふしぎな白い馬に導かれるまま、アルプスを超え、オーストリアの美しい街を旅する。主人公を芸術の道に導く白い馬とは…。名画を読む絵本。
(読者からのお薦めポイント)
★「白い馬」が描かれた作品「緑響く」をはじめ、すべてのページが東山画伯の名画で構成されており、モーツァルトの音楽と東山氏との芸術的な深い結びつきを感じることのできる絵本です。
★白い馬に導かれながら、東山魁夷画伯によって描かれた名画の世界を旅します。あなたのお気に入りの絵はどれでしょうか。
★白い馬に導かれ、やがて国民的画家となる東山少年の、幻想的な旅のイメージ。アルプス湖水地方を描いた数々の名画の奥深いところで、モーツァルトの音楽が鳴り響いています。
松田素子/文,川上和生/絵,桜木晃彦/監修,群馬県立自然史博物館/監修講談社/出版社
ISBN 978-4-06-219475-4
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
私たちは、体の中に「海」をもって生きている。私たちのとおい祖先は、海の中で生まれた。陸上で生活するようになった今も、故郷の海を必要としている。生きるための知恵と進化の歴史とを重ね合わせた、驚きと感動の科学絵本。
(読者からのお薦めポイント)
★生き物の環境による進化を「骨」に視点を当てて書かれた本。あらゆることにはすべて、その「はじまり」ということがあるのですね。骨がたどってきたながいながい旅に引き込まれていく。
森下信/監修・指導,石井克枝/監修・指導小学館/出版社
ISBN 978-4-09-217234-0
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
「知識」に「実感」をプラスする最上級の学習図鑑シリーズ。機械や道具などの仕組み、食べ物や使っている物の成り立ちを、「仕組みを見てみよう!」「原材料を見てみよう!」「いろいろな物に変身!」の3つのジャンルに分けて紹介する。
安藤忠雄/原作,はたこうしろう/絵
ISBN 978-4-09-725056-2
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
世界的建築家・安藤忠雄はじめての絵本。安藤氏設計で、2020年3月にオープンした図書館「こども本の森 中之島」が舞台。「本の森」を訪れた少年とちょっとかわったおじさんとの対話から、安藤忠雄の想像力の秘密が明かされる。
(読者からのお薦めポイント)
★日本を始め世界中にすばらしい建物を設計してきた安藤忠雄さんが大阪に「こどもの本の森 中之島」という図書館を作りました。各所に子供たちが読書を楽しむためのいろいろの工夫がされています。この本で建物を設計するときの安藤さんの基本的な考え方が語られています。
くすのきしげのり/作,狩野富貴子/絵小学館/出版社
ISBN 978-4-09-726434-7
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
大好きなお母ちゃんにクリスマスプレゼントしようと、商店街に出かけた幼い姉と妹。でも、二人のおこづかいをあわせても、なんにも買えません。そのとき、歳末の福引きの鐘が、カランカランと鳴り響きます。「そうや、福引きでハンドバッグを当てよう!」と思いついた姉弟ですが……。さあ、二人がお母ちゃんに贈った、すてきなクリスマス・プレゼントとは……?町の人々のやさしさが心にしみる絵本です。
(読者からのお薦めポイント)
★一枚の福引券を巡る心温まるお話です。誰もが、二人の姉弟のお母さんへの思い、優しい心、正直な心の美しさを感じることでしょう。
西村寿雄/文,武田晋一/写真,ボコヤマクリタ/構成岩崎書店/出版社
ISBN 978-4-265-04374-3
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
月の石は、灰色のものばかり。地球の石は、いろとりどり。なんでかな?川原でよく目にする8種類の石を拡大写真で紹介。美しい石の姿から、鉱物と結晶の奥深い世界を案内する。
(読者からのお薦めポイント)
★私たちの身の回りにもころがっている石。でもその姿は様々です。拡大された写真をじっと眺めていると、知らず知らずに石の魅力に引き付けられます。きっと道端にころがっている石にも目が向くことでしょう。
★身近にある石を、ズームアップしてよく見てみると、形の違いだけでなく、色の違い、粒の違いが見えてくる。その中でも石を構成している粒に着目してみたら、石が作られた成り立ちがわかることに驚きが生まれてくる。
ジャン・ジオノ/原作,フレデリック・バック/絵,寺岡襄/訳あすなろ書房/出版社
ISBN 978-4-7515-1431-3
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
フランスの山岳地帯に一人とどまり、何十年もの間黙々と木を植え続け、森を蘇らせた男。その不屈の精神を感動的に綴る物語絵本。
(読者からのお薦めポイント)
★二度の世界大戦を間にはさみながら、荒れはてた土地に緑を取り戻すために黙々とどんぐりをまき、木を育てていくひとりの男。不屈の精神で献身的に働き続ける羊飼いの姿は、1953年に原作が書かれて以来、世界中に感動を与えつづけています。「この物語は自分の手で何をしたらよいかわからない人や、絶望の淵にある人には心強い激励となるでしょう」とは画家バックの言葉です。
★人々のことを思いやり志を高くもつこと、富や名誉のためではなく自分の信じることを貫き通すことの尊さに気付かせてくれます。行く先が不透明な世の中だからこそ、人間としての生き方を考えさせてくれる一冊です。
★不毛の地に、1人、黙々とひたすら生命の種を植え付ける男との出会い。長い年月の末、再び訪れた旅人は、干上がっていた土地に森が生まれ、小鳥がさえずり、小川が流れる様子に、1人の男の偉業に目を見張る。深い感動を生む読み物。
申ももこ/作,はやしみこ/絵学苑社/出版社
ISBN 978-4-7614-0790-2
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
とべないペンギン、モモちゃん。自分だけ違うこと、できないこと。それは弱みでなく、本当は強みだった。多様性を尊重し受容すること。私たちそれぞれの幸せへとつながっていくための絵本。解説も収録。
(読者からのお薦めポイント)
★あなたはあなたのままでいいんだよ。あなはにはあなたのよさがあるんだよ。自分のよさを自分が認められることが大切なんだよ。そうしたメッセージが伝わってきます。
藤嶋昭/監修ナツメ社/出版社
ISBN 978-4-8163-6917-9
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
失敗ばかりのエジソン、執念深すぎるニュートン、神経質なダーウィン…。小学生が知っておきたい約40人の科学者について、すごいところもダメなところも笑えるイラストで包み隠さず紹介。それぞれの発明や発見についても、図でわかりやすく解説する。
(読者からのお薦めポイント)
★どんなすばらしい発見・発明をして世の中で名前を良く知られている人も、私たちと同じように欠点をもった人間です。この本ではもちろん秀れた発見・発明のことを詳しく説明してありますが、アカンところもありのまま書いてあるのが他の伝記とは違うところです。
★有名な科学者がどんな子ども時代を過ごしていたのか、興味が湧きますね。とんでもない悪事を働いていることに驚かされます。
★多くの発見をしている偉大な科学者の意外な一面に噴き出しながら、科学を身近に感じる一冊である。
加古里子/さく・え福音館書店/出版社
ISBN 978-4-8340-0067-2
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
高い山の雪どけ水や、山に降った雨から生まれた小さな流れは、谷川となって山を下ります。小さな流れは、ダムに貯められて発電所で電気を起こしたり、激しい水の勢いで岩をくだいて小さな石ころにしたりします。そして、やがて平野に出るとゆるやで大きな流れになります。田んぼを潤し、水遊びや魚釣りの場となり、いつしか大きな川になって、最後に海へとそそぎます。一つの川をめぐる自然と人間の営みを横長の画面いっぱいに細部まで描き込んだ絵本です。
(読者からのお薦めポイント)
★50年以上前に描かれた、かこ先生の初期の作品。田植えの時に馬や牛が手伝っていたり、飛行機もプロペラ機であったりと、昔のことを思い出すことができました。
★川の流れは、大きなドラマです。人々の暮らしが詳細に描かれた「かわ」。その川を本んと一緒にたどってみませんか。 ★絵本の終わり近くに(p.24)、初版以来「〜かわはすっかりよごれてしまいました。」という一文がありましたが、2016年の83刷から削除されました。人々の環境問題への意識の高まりから、日本の「かわ」は本来の姿になったと、作者が判断されたためです。これからも、「かわ」本来の姿を維持していくために、この絵本が活躍してくれることでしょう。
アーマ E.ウェバー/ぶん・え,藤枝澪子/やく福音館書店/出版社
ISBN 978-4-8340-0129-7
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
にんじん、とうもろこし、じゃがいも……。いつも目にしている植物が地面の上と地面の下で、どんな役割をはたしているか知っていますか?植物は地面の上で日光や空気を、地面の下では水や養分をとりこみ栄養分をつくります。動物は植物をたべることで、栄養分をえています。この絵本では、植物の葉や根の役割と関係、植物と動物のちがいなど、自然界の生きもののつながりを、小さな子どもたちにもわかりやすく教えてくれる、かがくの絵本です。
(読者からのお薦めポイント)
★地面の上の目に見えている植物の姿と、地面の下の目に見えないところの様子を比べながら。そのつながりをわかりやすく書いてある。子どもたちは、地面の上と下を見比べながら、つながりを感じていくであろう。
★地面の上と下が明快に色分けされ、自然界の有機的なつながりが、やさしい文と絵で示されています。シンプルな故に本質が描き出されている本作、生き物の世界が実は目に見えない地面の下の世界に支えられていることに気づかせてくれるロングセラー絵本です。
加古里子/ぶん・え福音館書店/出版社
ISBN 978-4-8340-0201-0
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
地球の7割を占める海。身近でありながら、今なお多くの謎が秘められています。「みなさんは うみを しっていますか」という問いかけから物語ははじまります。ページをめくると、水深0~0.5メートルの海の様子、浮き輪をつけた子どもが海に入っていく足元に、貝やカニがたくさんいます。ページをめくるたびに水深が深くなり、ついに深海まで。海にすむ動植物から、未来の海中農業、海底開発まで、海の全てが描かれた絵本です。
飯田朝子/文,寄藤文平/絵福音館書店/出版社
ISBN 978-4-8340-8184-8
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
大根、柔道の勝負…。身の周りから「1本」と数えるモノ・コトを集め、みんなで辞書をつくる本。日本語を話す人が「1本」と数える時に描くイメージが明らかになる。科学雑誌「たくさんのふしぎ」2013年5月号を書籍化。
(読者からのお薦めポイント)
★身のまわりのもので1本と教えているのが350以上もあるとは驚きです。細長い棒や筒の形をしているもの以外にも、巻いてあるテープや包帯も、細長くない列車やバスの運行数、スポーツでは野球のヒット数、サッカーのシュートの数なども1本、2本と数えます。
安野雅一郎/作,安野光雅/絵童話屋/出版社
ISBN 978-4-924684-11-9
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
表紙の美しい壺がこの絵本の主人公。「これから おはなし するのは その つぼの なかの おはなしです」と始まり、壺のふたが下に置かれます。次をめくると、「つぼの なかには みずが はいって おりました」。すなわち、壷の水は海なのです。???ここから「どんどんふえる」数学でいう階乗のお話が始まります。「海には、1つの島がありました」「島には、2つの国がありました」「2つの国には それぞれに3つの山がありました」そして、3つの山にはそれぞれ4つの城があり、4つの城にはそれぞれ5つの町があり、(中略)、9つの箱には各々10個の壺がありました。さあいま、壺の数は、全部でいくつになるでしょう!!!ともかくすごいことになるので、このリアルなおもしろさはぜひ絵本で体験してみてください。むずかしいこと抜きとしても、絵の美しさにため息がでます。安野さんの子息、 安野雅一郎さんのアイディアで生まれた数学絵本です。
アレクサンドラ・ミジェリンスカ/作・絵,ダニエル・ミジェリンスキ/作・絵,徳間書店児童書編集部/訳徳間書店/出版社
ISBN 978-4-19-864215-0
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
地中にすむ生き物たちや、一番深い洞窟、深海にいる魚、潜水艇など。普段は目にすることができない、わたしたちの足もとにある地面の下の世界と水の中の世界のたくさんのものをとりあげた大判絵本。
(読者からのお薦めポイント)
★地球を、地上と地中、水上と水中の世界でダイナミックに表現してあり、詳細な絵と説明を基に、読み手の興味や関心が広がり、深まっていく。
縣秀彦/さく河出書房新社/出版社
ISBN 978-4-309-27465-2
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
宇宙のどこかには、生きものがいるの?宇宙の果てはどうなっている?太陽、地球、銀河系、ブラックホールや星が生まれる場面って?星の王子さまと星ぼしを旅する写真絵本。
(読者からのお薦めポイント)
★世界的なベストセラー、サン=テグジュペリの『星の王子さま』と一緒に、美しい写真で銀河系の星ぼしを巡り、宇宙の不思議にふれる贅沢な絵本。「夜になったら、星をながめておくれよ。〜どの星も、きみの友だちになるわけさ。」星の王子さまからのメッセージ。
つじむらますろう/作福音館書店/出版社
ISBN 978-4-8340-1139-5
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 図書館向け
イラストや珍しい写真をふんだんに使った「本の歴史」の本。粘土板の時代から紙や印刷術が発明されるまで、またその後の改良の歴史を美しい写真や絵でたどった貴重な1冊です。
(読者からのお薦めポイント)
★その時代の最先端の科学技術と文化的営みを積み上げてきた本の進化をたずねる本。本の起源をたずねる旅は、5000年前のエジプトから始まり、紙の誕生や活版印刷の発明を経て、現代へとたどりつきます。古代エジプトの有名な死者の書、木の葉にかかれた仏教のお経、グーテンベルク聖書などの貴重な図版がおさめられています。本の歴史には、紙や印刷というそれぞれの時代の最先端の科学技術と当時の人々の文化的な営みがぎゅっとつまっていることを感じさせてくれる絵本です。
★パピルスから粘土板、羊皮紙、木簡、紙という素材の発展、ヒエログリフに始まる文字の発明と変遷、木版印刷から活字印刷へという技術の発展と、本をめぐる歴史が美しい絵本にまとめられていて、大人にも見応え十分です。
ドクター・スース/さく・え,いとうひろみ/やく河出書房新社/出版社
ISBN 978-4-309-20488-8
- 小学生向け
- 児童クラブ向け
- 高校生向け
- 図書館向け
子どもから大人まで、新しい人生をふみだそうという人に贈るユーモアと冒険に満ちた物語。現代のマザーグースといわれるスース博士の、人生のヒントに満ちた作品。
(読者からのお薦めポイント)
★独特の言葉とリズムに引き込まれながら、主人公と共に様々な世界に一歩を踏み出していく中での様々なものと出会う君。大丈夫、大丈夫、前に進んでいこうという力強いメッセージ溢れるこの絵本は、卒業間近の子どもたちに読み聞かせたい。
川崎市立東菅小学校授業研究会/著,角屋重樹/監修文溪堂/出版社
ISBN 978-4-7999-0341-4
- 小学生向け
- 付録図書
20年先をいくといわれる東菅小学校小学校の姿と,その取り組みを紹介 ごく普通の小学校・川崎市立東菅小学校。視察に訪れた人々が驚くのは,自分たちで考え,自分たちで判断し,自分たちで話し合っている子どもたちの姿です。「考えなさい」と言っただけではだめ。子どもたちに思考の「すべ」を獲得させることが大切…とする角屋重樹先生の指導のもと,同校の先生たちの7年間に渡る試行錯誤の中から生まれてきた「学校力」を明らかに。「思考力・判断力・表現力」が育つ先進事例がここにあります。
吉田洋一/著岩波書店/出版社
ISBN 978-4-00-400013-6
- 中学生向け
- 図書館向け
インドにおける零の発見は,人類文化史上に巨大な一歩をしるしたものといえる.その事実および背景から説き起こし,エジプト,ギリシャ,ローマなどにおける数を書き表わすためのさまざまな工夫,ソロバンや計算尺の意義にもふれながら,数学と計算法の発達の跡をきわめて平明に語った,数の世界への楽しい道案内書。
(読者からのお薦めポイント)
★1939年11月の初版発行であるから80年以上の歴史ある本。紀元前570年頃に活躍したギリシャのピタゴラスの偉大さが説明されていますが、このギリシャ時代にはアレストテレスなど多くの数学者、哲学者がいたのに零が発見されず、インドで零の概念が発達したのはなぜか。今ではゼロやマイナスという概念がなければ、何事も説明できないのに、不思議なこと。人類文化史上に大きな一歩をしるしたとされるこの零の発見の歴史がまとめられていて興味深い1冊。
ウォルター・ウィック/文・写真,千葉茂樹/訳,佐藤勝昭/監修小学館/出版社
ISBN 978-4-09-726849-9
- 小学生向け
- 図書館向け
「ミッケ!」シリーズの作者ウォルター・ウィックの原点ともいえる科学絵本。「光」がどのようなものなのか、また、どのように生まれるのかを、たくさんの実験写真を元に解き明かしていく。
(読者からのお薦めポイント)
★同じ著者による『ひとしずくの水』の姉妹編として企画されてから、出版までに20年を要した作品。「光ってなに?」を美しい写真で解き明かしてくれます。
レイチェル・カーソン/〔著〕,上遠恵子/訳新潮社/出版社
ISBN 978-4-10-519702-5
- 中学生向け
- 図書館向け
子どもたちへの一番大切な贈りもの! 美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性を育むために、子どもと一緒に自然を探検し、発見の喜びを味わう――。
(読者からのお薦めポイント)
★レイチェル・カーソン女史が小さなロジャーと体験した自然界の美しさについて述べている素晴らしいエッセイである。海辺の小さなカニの動きや、規則的にうちよせる波の音、草の中から聞こえる虫たちの音楽、さらに夜空を渡る鳥たちの低く呼びかわす声など、そのとぎすまされた感覚におどろく。心を静かにして自然のことを知ろうとすれば、誰にでも、すぐ体験できることばかりだと教えてもらった。
★地球環境の保護、自然との共生は国際的な課題です。将来を担う子どもたちに、レイチェル・カーソンのメッセージが伝わることを願っています。
★『沈黙の春』で環境問題にいち早く警鐘をならした海洋生物学者の遺作。破壊と荒廃へつき進む現代社会のあり方にブレーキをかけ、自然と共生する別の道を子供たちの感性の中に見出そうとの彼女のメッセージは、色褪せることなく益々輝きを発している。
コンラート・ローレンツ/著,日高敏隆/訳早川書房/出版社
ISBN 978-4-15-208738-6
- 中学生向け
- 図書館向け
孵卵器のなかでハイイロガンのヒナが卵から孵った。小さな綿毛のかたまりのような彼女は大きな黒い目で、見守る私を見つめ返した。私がちょっと動いてしゃべったとたん、ガンのヒナは私にあいさつした。こうして彼女の最初のあいさつを「解発」してしまったばかりに、私はこのヒナに母親として認知され、彼女を育てあげるという、途方もない義務を背負わされたのだが、それはなんと素晴らしく、愉しい義務だったことか……「刷り込み」理論を提唱し、動物行動学をうちたてた功績でノーベル賞を受賞したローレンツ博士が、溢れんばかりの歓びと共感をもって、研究・観察の対象にして愛すべき友である動物たちの生態を描く。
(読者からのお薦めポイント)
★私たちは様々な動物を知っていても、その生態を直接目にする機会はほとんどありません。動物園にいる動物を見ていても分からないことばかりですが、コンラート・ローレンツは動物たちの生態を愛情をもって紹介しています。動物好きにはたまらない一冊です。
★この本を読んで生物学を志した人も数多い不朽の名エッセイ。文字の大きな読みやすい新装版として再登場。
美智子/著文藝春秋/出版社
ISBN 978-4-16-375310-2
- 中学生向け
- 図書館向け
美智子さまが少女時代の読書の思い出を語られ感動を与えた講演。これは同時に、世界の子供たちに希望と平和を願う祈りの本。
(読者からのお薦めポイント)
★戦争中、疎開先での子供時代、数少ない本を惜しみ惜しみ読まれた体験から、本がもたらしてくれる「根っこ」の安定感と、時にどこにでも飛んでいける強い「翼」の想像力の両方を感じられたこと。それが、その後の読書の基礎となり、内外の世界への架け橋として大きな助けになられたこと。ご自身の経験から、世界の子供達と本を結ぶ活動にエールを贈られた感動的なご講演の記録。日本語、英語の完全収録版。
P・M・ラッタンシ/作,原田佐和子/訳玉川大学出版部/出版社
ISBN 978-4-472-05967-4
- 中学生向け
- 図書館向け
リンゴの落下を見て、万有引力発見の糸口をつかんだエピソードで知られるニュートン。彼はそれまで教えられてきた2000年前の自然科学だけに頼らず、新しい本で得た知識や実験からも多くの事柄を明らかにした。周りにはいつでも仲間やライバルの科学者がおり、それら人々との交わりからも彼の偉大さと時代の様子がにじみ出る。
ブライアン・バウアーズ/作,坂口美佳子/訳玉川大学出版部/出版社
ISBN 978-4-472-05968-1
- 中学生向け
- 図書館向け
電気がものを動かす電磁気の仕組みをはじめ、数多くの重要な発見を重ねたファラデー。それらは家電製品、スマホやパソコンから人工衛星まで、現代の様々な分野で役立っている。いつでも科学への興味を持ち続け、お金や地位にこだわらず、後世の研究者にむけて発見を広く世の中に公開したその生涯を、多数の図版と共に辿る。
かこさとし/文と絵童心社/出版社
ISBN 978-4-494-02057-7
- 中学生向け
- 図書館向け
医学・天文・地質・生物学から原子物理学まで、人類のあゆみに不滅の灯をともした41人の科学者。すぐれた業績を残した科学者の「目」とは。絵本作家かこさとしが、工学博士としての知識を生かして書き上げた、熱い情熱にみちた伝記集。
(読者からのお薦めポイント)
★アリストテレスなど紀元前のギリシャの人も含まれていますが、天文学や医学、植物学をはじめ科学の発展に大きく寄与したルネッサンス以後の科学者ら41人の学者の生き方、考え方がまとめてあります。多くの科学者の業績によって私たちの生活が支えられていることに、あらためて感謝したい気持ちになる本。
★41人の科学者の業績と人間性が詳しく分かります。そして、科学者のことを、自らの文と絵でここまで詳しく解説できる加古里子の豊富な知識、技能に驚かされます。
エンツェンスベルガー/著,ベルナー/絵,丘沢静也/訳晶文社/出版社
ISBN 978-4-7949-6454-0
- 中学生向け
- 図書館向け
数の悪魔が数学ぎらい治します! 1や0の謎。ウサギのつがいの秘密。パスカルの三角形……。ここは夢の教室で先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。数の世界のはてしない不思議と魅力をやさしく面白くときあかす、オールカラーの入門書。スリムなペーパーバック版。10歳からみんなにおすすめ。
(読者からのお薦めポイント)
★算数なんて大嫌い、そんな人もいるでしょうが、数や図形の世界には不思議さ、面白さ、美しさが詰まっています。教科書での勉強は苦手な人も、きっと引き付けられることでしょう。
加古里子/文・絵ブッキング/出版社
ISBN 978-4-8354-4218-1
- 中学生向け
- 図書館向け
ならの大仏様がどのようにできたのかその歴史を分かりやすく紹介しています。 かこさとしの絵も細かいところまで再現されていて 奈良時代にタイムトリップした気持になる学習絵本です。
(読者からのお薦めポイント)
★奈良時代の745年、聖武天皇と光明皇后によって建造がスタートした大仏さま、今から1300年も前の日本。多くの人々の働きでできていく様子が感動をもって描かれています。752年の厳かな開眼法要の式が1つのクライマックス。以後現在に至るまで、時の権力者とのかかわり、例えば源頼朝、秀吉。さらに徳川時代の再建工事。この本をとおして日本史を学ぶことができるし、日本人の技術のすごさも実感できる本です。
エリザベス・ジャミスン・ホッジス/著,よしだみどり/訳・画藤原書店/出版社
ISBN 978-4-89434-512-6
- 中学生向け
- 図書館向け
父が息子に与える厳しくも心あたたかい難問の数々、旅先で出会うまいごのラクダ、女王のなぞなぞ、まか不思議な怪物たち――ノーベル賞受賞者など多くの科学者、芸術家たちが使う言葉「セレンディピティ」の語源となった三人の王子の冒険物語。
(読者からのお薦めポイント)
★「探し物をしている時に、もっと大切な他のものが見つかる。」多くの人が経験しているこうした偶然が、科学者や芸術家の間でセレンディピティと呼ばれるようになって久しい。本書は、その語源となった物語。三人の王子たちは、いかにして難問を切り抜けて、幸福を手にしたのか、ユニークな冒険譚。
窮理舎/出版社
ISBN 978-4-908941-14-6
- 中学生向け
- 図書館向け
本書は、寺田寅彦の科学随筆の名品「茶碗の湯」を、挿絵を織り交ぜながら再編集した絵本版に加え、児童文学雑誌『赤い鳥』に掲載された初出原文(図入り)に、科学解説と文学解説、そして門下の中谷宇吉郎の「『茶碗の湯』のことなど」(初出原文)を付録に添えた、いわば「茶碗の湯」の完全版です。一杯の茶碗の湯という身近な現象を通して、自然を科学的に考え、文学的に捉え、芸術的に見る、3つの目を養うための一助となる絶好の書。本書を通して、身近で見過ごしてしまいがちな自然現象を、素直な目で観察し、じっくり考える、科学の原点に触れてください。そしてまた、自然そのものの美しさがそのまま文学になる感動も味わってみてください。中高生から大人まで、すべての方に薦めたい科学絵本です。
高野文子/著中央公論新社/出版社
ISBN 978-4-12-004657-5
- 中学生向け
- 図書館向け
架空の寮に暮らす“科学する人たち”朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹ら一組の母娘の物語。高野文子11年ぶりの単行本。
(読者からのお薦めポイント)
★「科学の本からは、乾いた涼しい風が吹いてくる」という、手塚治虫賞受賞の漫画家による類い稀な科学の本の読書案内。「自然は曲線を創り、人間は直線を創る。」「詩と科学は同じ場所から出発したばかりでなく、行きつく先も同じなのではないか。」など、20世紀の日本で活躍した科学者たちの思索の軌跡が興味深い。
ヨースタイン・ゴルデル/著,池田香代子/訳日本放送出版協会/出版社
ISBN 978-4-14-080223-6
- 中学生向け
- 図書館向け
「あなたはだれ?」1通の手紙が少女の世界を変えた。次々に届く謎の手紙をきっかけに生命と世界の存在の不思議に目覚めた少女の物語。世界で一番やさしい哲学の本。’95年大ベストセラー!
(読者からのお薦めポイント)
★主人公の少女ソフィーの周りで次々と起こる謎と、意外な展開に、良質のミステリーを読んだ充実感が残る。哲学は科学技術、産業、宗教、私たちの周りにある、あらゆるものの発展に絡んでいることがわかる。
★読み始めたら止まらない、謎解きミステリー小説であると同時に、西洋哲学史の宝石箱。いつしか存在の不思議を忘れてしまった大人たちへの贈物でもあり、「哲学」をそれが生まれた好奇心あふれる「広場」へ戻したい、との作者の願いが込められた作品です。
吉村仁/著,石森愛彦/絵文藝春秋/出版社
ISBN 978-4-16-367230-4
- 中学生向け
- 図書館向け
17年あるいは13年おきに何億匹も現れる不思議なセミ。17・13という「素数」に隠された謎とは? 子供から大人まで楽しめる科学読物。
(読者からのお薦めポイント)
★13年や17年に一度大量発生するゼミの謎。自然と生物の進化の不思議をときあかす科学読み物です。このアメリカに生息する不思議なセミの秘密を、日本人科学者が解き明かした本。「素数ゼミ」というちょっと難し気なタイトルですが、ページを開けばコミカルなイラストとやさしく分かりやすい語り口で、小さな生き物のスケールの大きい謎について、楽しく読み進めることができます。
植村直己/著文藝春秋/出版社
ISBN 978-4-16-717806-2
- 中学生向け
- 図書館向け
大学時代、ドングリとあだ名された著者が、無一文で日本を脱出し、五大陸最高峰に初登頂し、アマゾン筏下りに成功するまでの青春記。
(読者からのお薦めポイント)
★兵庫県の日本海側の山村出身の著者が明大山岳部での特訓をうけてからの山登り人生。五大陸のすべての最高峰に登り、さらにアマゾンの60日にわたるイカダ下り、犬ぞりでの北極圏単独行などの快挙をやりとげた男の素晴らしい語り。
★登山のガイドブックではありません。山に向かう植村直己の人生そのものが綴られています。しかも、単独で登頂する勇気と情熱が描かれています。だからこそ、人間のすごさ、突き詰めることの尊さが伝わってくるのではないでしょうか。
マイケル・ファラデー/原著,ウィリアム・クルックス/原著,尾嶋好美/編訳,白川英樹/監修SBクリエイティブ/出版社
ISBN 978-4-7973-9748-2
- 中学生向け
- 図書館向け
19世紀の化学・物理学者ファラデー。彼は、一般の人たちがワクワクするような実験を見せながら、「ロウソクはなぜ燃えるのか?」という謎をはじめ、この世界を形作るものの仕組みを解き明かしていく講演を行った。その歴史的な講演を紙上再現した1冊。
(読者からのお薦めポイント)
★もしもファラデーの時代にノーベル賞があったら、少なくとも彼は6回は受賞していただろうと言われる科学者。そのファラデーの実験を分かりやすく解説しています。この本を読んだら、きっとロウソクを眺めたくなることでしょう。
★古典的な名著をわかりやすく解説しながら、実験写真と図解をふんだんに挿入し、クリスマスレクチャーのストーリーが無理なく追える構成になっています。加えて、科学コラムや関連する写真なども盛り込まれていて、いつか「ロウソクの科学」を通読したかった大人にもオススメです。
レイチェル・イグノトフスキー/著,野中モモ/訳創元社/出版社
ISBN 978-4-422-40038-9
- 中学生向け
- 高校生向け
こんにち私たちが当たり前のように知っている科学的理論や発見、発明の裏では、実は多くの女性科学者が活躍していた。古代から現代まで、世界を変えるような偉業をなしとげたトップクラスの女性科学者50人(+α)を紹介する。
(読者からのお薦めポイント)
★ラジウムやポロニウムを発見し、女性最初のノーベル賞を受けたマリー・キュリーや環境運動をおし進めたレイチェル・カーソンのことなら皆様良く知っていると思いますが、まだまだ多くの女性科学者が活躍していることがわかります。
★科学者は固い雰囲気の男性というイメージを破り、楽しく、明るく研究を進めていく女性科学者に視点を当てたユニークな本となっている。踊るような創造的な挿絵にも引き込まれ、女性科学者が身近に感じられる。
R.P.ファインマン/著,大貫昌子/訳岩波書店/出版社
ISBN 978-4-00-603005-6
- 高校生向け
- 図書館向け
少年時代より変わらぬ,あくなき探求心といたずらっ気….20世紀を代表する物理学者が,奇想天外な話題に満ちた自らの人生をユーモアたっぷりに語る.ノーベル賞受賞をめぐる顛末,また初来日の時の“こだわり”など,愉快なエピソードのなかに,とらわれぬ発想と科学への真摯な情熱を伝える好読物.
R.P.ファインマン/著,大貫昌子/訳岩波書店/出版社
ISBN 978-4-00-603006-3
- 高校生向け
- 図書館向け
少年時代より変わらぬ,あくなき探求心といたずらっ気….20世紀を代表する物理学者が,奇想天外な話題に満ちた自らの人生をユーモアたっぷりに語る.ノーベル賞受賞をめぐる顛末,また初来日の時の“こだわり”など,愉快なエピソードのなかに,とらわれぬ発想と科学への真摯な情熱を伝える好読物.江沢洋解説。
(読者からのお薦めポイント)
★飄々として天衣無縫、偽善や空威張りには容赦のないファインマン先生が、最終章では「科学的良心」について熱く語っています。一番だましやすい己を欺くことなく、学問に誠意を尽くし、純粋な科学的良心を培うことの大切さー科学を志す若者必読の書です。
湯川秀樹/〔著〕講談社/出版社
ISBN 978-4-06-158094-7
- 高校生向け
- 図書館向け
わが国初のノーベル賞に輝く湯川博士生涯の記念碑的作品。本書は現代物理学の物質観を、そして同時に、今日の自然科学的なものの見方・考え方を、だれにもわかる平易な言葉で説いている。「目に見えないものの世界」への旅立ちを伝える諸篇には、深く豊かな知性が光り、「真実」を求めてのあくなき思索が生み出した珠玉の言葉には、ひとつの確かな思想がある。初版以来、学問に志す多くの若者達の心をとらえ続けてきた名著である。
(読者からのお薦めポイント)
★「雪近き比叡冴ゆる日の寂寥の極みにありて我が道つきず」ー誰も足を踏み入れない未開の地を歩き、孤独と寂寥の中で創造的な仕事を行った物理学者による珠玉のエッセイ。初版は第二次世界大戦の終戦直後(昭和21年)だが、時代を経てもなお変わらない感動がここにある。
山崎晴雄/著,久保純子/著
ISBN 978-4-06-502000-5
- 高校生向け
- 図書館向け
伊豆半島衝突、富士山噴火、海に沈んだ東京・大阪、消えた縄文文化、瀬戸内海をナウマンゾウが闊歩する…。おもに現代の列島を形作った100万年前以降を中心に、複雑な地形に富んだ列島の成り立ちを解き明かす、驚きに満ちた日本列島史。
(読者からのお薦めポイント)
★関東平野はなぜ広いのか。富士山はどうして美しいのか。日頃当たり前に見える景色や考えもしなかった地形の謎には、100万年単位での地球の変化がありました。この本を通じて、日本列島の不思議を一緒に解き明かしましょう。
★普段、特に意識していない身の回りの土地のでき方、地形の意味や形成された理由に、長い間に起きている環境変化と地学ドラマを感じる本である。日本列島の様々な地域の成り立ちを、地域別に読み解く面白さに、身近な地形への関心が高まる。
石浦章一/著講談社/出版社
ISBN 978-4-06-516614-7
- 高校生向け
- 図書館向け
シェイクスピアによる過激な描写で、“稀代の悪役”に仕立てられたリチャード3世。遺骨から判明した「思いがけない真相」とは?「歴史の勝者」が覆い隠した「王家の真実」を最新生命科学が解明する。
(読者からのお薦めポイント)
★自分の祖先をどのくらい昔までさかのぼれるのだろうか。どの人も関心をもつ。DNAという分子に刻まれた遺伝子を調べることによって、今ではいろいろなことが分かるようになってきている。イギリス王室でのかつての争いの一つ、リチャード3世の例、さらにはエジプトの王家の谷で見つかった、あの金色の面で知られるツタンカーメン一家の沢山のミイラからわかること、またアメリカ第3代大統領ジェファーソンの子供たち。DNA解析から歴史の見方が変わるかも知れない。
黒木登志夫/著中央公論新社/出版社
ISBN 978-4-12-102314-8
- 高校生向け
- 図書館向け
「奇跡の細胞」が医療・製薬の研究にもたらす革新とは。山中伸弥氏をはじめとする数十名の研究者たちによる、最新の研究動向に迫る!
田中幸/著,結城千代子/著,藤嶋昭/著朝日学生新聞社/出版社
ISBN 978-4-02-191101-9
- 高校生向け
- 図書館向け
物理学に大きく貢献した、古今東西の科学者約50人が登場。時代を超えて科学者たちが影響を及ぼしあい、どのように考え発見につなげたのか、その足跡が分かる1冊。科学者のエピソードやコラムも多数。
(読者からのお薦めポイント)
★科学の分野の発展には不思議なことだが、ある分野について3人の科学者がほぼ同時に研究し、発見・発明をしてきている。温度、音、電磁波など15項目に分けて説明されている。
★難解に感じやすい物理の世界を、人物に焦点を当てながら絵や図を取り入れ、実生活とも関係付けながら、わかりやすく紐解いていく。物理を身近に感じる本である・
藤嶋昭/著,井上晴夫/著,鈴木孝宗/著,角田勝則/著朝日学生新聞社/出版社
ISBN 978-4-02-191109-5
- 高校生向け
- 図書館向け
ひとつのテーマを3人の科学者で解説!高校・大学の化学の勉強にも役立つ16のテーマを収録。化学の歴史を作った人物約60人を収録。
(読者からのお薦めポイント)
★化学の歴史を作った60人の研究を中心にまとめられている。
化学の分野でも3人がほぼ同時にある分野の発見・発明をしてきている。特に水素、酸素、窒素などの重要な元素の発見のストーリーはおもしろい。
ホヴァート・スヒリング/著,生田ちさと/監修,武井摩利/訳創元社/出版社
ISBN 978-4-422-45001-8
- 高校生向け
- 図書館向け
星団・星雲、銀河、ブラックホール、そして宇宙の果てへ。新発見の太陽系外惑星から膨張宇宙、星団や銀河が作る大規模構造、星の形成、恒星での元素合成、惑星や生命の起源まで、深宇宙天文学を豊富なビジュアルで紹介する。
小山慶太/著丸善出版/出版社
ISBN 978-4-621-30370-2
- 高校生向け
- 図書館向け
科学の転換期である16世紀から、現代へつながる科学史において、重要な名著の内容と書かれた時代背景、刊行後どのような影響を与えたのかを解説。科学者たちの人間らしい一面ものぞく、科学の名著の世界を案内する。
郡司芽久/著ナツメ社/出版社
ISBN 978-4-8163-6679-6
- 高校生向け
- 図書館向け
クリスマスも正月も、訃報で予定をキャンセル。キリン最優先の解剖学者が綴る、出会い、研究、発見の日々。そして見つけた、あるはずのない8番目の“首の骨”。
(読者からのお薦めポイント)
★18歳の女性が東大に入学しての全学ゼミから始めたキリンの解剖のお話し。以後10年間で30頭の解剖を実施。人間を含め哺乳類のもつ7つの頸椎に加え、長い首のキリンには8番目があるのではとの疑問に対する挑戦。